イギリスの権威ある飲料専門誌「ドリンクス・インターショナショナル」は、The World’s 50 Best-selling Classic Cocktails 2022、つまり、その年に世界でもっとも売れたクラシックカクテル50種を毎年発表しています。これにより世界のカクテルトレンドをうかがい知ることができます。ここでは、世界で人気のクラシックカクテルベスト50を紹介するとともに、そのカクテルの歴史やレシピも掲載します。
■第49位「サイドカー」
ブランデーベースのカクテルを代表するのが、このサイドカーです。有名なカクテルだけに誕生の背景には諸説ありますが、1933年、パリのハリーズ・ニューヨーク・バーでこの店のバーテンダーだったハリー・マッケルホーンが考案したという説が有力です。ハリーズ・ニューヨーク・バーは、作家ヘミングウェイをはじめとしたパリに暮らすアメリカ人に親しまれ、有名になりました。それにより、旅行でパリを訪れる人々の間でサイドカーが広まったとされています。名前の由来は、このバーの常連だった将校がいつもサイドカーに乗って訪れていたからとか。
レシピはいたってシンプルで、ブランデーとホワイトキュラソー、レモンジュースで構成されています。日本ではあまり馴染みはありませんが、海外ではグラスのフチにシュガーをつけるスタイルもよく見られます。
ちなみに、ベースをジンに変えるとホワイトレディ、ウオッカにするとバラライカ、ラムにするとX.Y.Z.となります。
【レシピ】
- ブランデー 2/4
- ホワイトキュラソー 1/4
- レモンジュース 1/4
【つくり方】
シェーカーに材料を入れ、氷とともによくシェークし、カクテルグラスに注ぐ。