イギリスの飲料専門誌「ドリンクス・インターショナショナル」は、その年に世界でもっとも売れたクラシックカクテル50種を毎年発表しています。これにより世界のカクテルトレンドをうかがい知ることができます。ここでは、世界で人気のクラシックカクテルベスト50を紹介するとともに、そのカクテルの歴史やレシピもご紹介します。
■第50位「ピスコ・パンチ」
ピスコ・パンチは、1850年代にサンフランシスコで誕生したピスコとパイナップルを使ったカクテルです。ピスコとは、ブドウからつくられた南米のブランデーです。考案したのは、サンフランシスコにあった銀行取引所のサロンのバーテンダー、ダンカン・ニコル氏。彼のつくるピスコ・パンチは様々な旅行記で紹介され、世界的に名を知られるようになりました。しかし、禁酒法の施行とともにサロンは閉鎖。ニコル氏はレシピを誰にも教えないまま72歳で亡くなりました。そのため正確なレシピはわかっていませんが、今でもサンフランシスコではピスコ・パンチのアレンジカクテルがつくられ、人気を博しています。
現在一般的となっているレシピは、ピスコ、パイナップルジュース、ライムジュース、ガムシロップを使います。例えば、オレンジジュースを加えたり、シャンパンで満たすなどバリエーションを楽しんでみてはいかがでしょうか。
【レシピ】
- ピスコ 50ml
- パイナップルジュース 30ml
- ライムジュース 15ml
- シロップ 15ml
- カットパイン(飾り用)
【つくり方】
シェーカーに材料を入れ、氷とともによくシェークする。氷を入れたグラスに注ぎカットパインを飾る。