比類なき蒸留酒、エンピリカルは、ジンやウオッカといった既存カテゴリーには属さず「エンピリカル」という独自のカテゴリーをつくりました。
2017年の立ち上げから5年。NOMAD(ニューヨーク)American Bar(サヴォイ ロンドン)LYANESS(ロンドン)CONNAUGHT(ロンドン)MANHATTAN(シンガポール)など、世界屈指の有名店のおすすめメニューに掲載されています。
世界のバーテンダーから絶賛される「エンピリカル」のラインナップ、魅惑のスモーキーフレーバーが特徴の『アユーク』、爽やかな甘さとフローラルさが特徴の『ザ・プラム アイサポーズ」をご紹介いたします。
「Ayuuk(アユーク)」
Ayuukの物語は、メキシコのオアハカ市にある中央市場から始まりました。
無数のスパイス、チョコレート、コーヒー、農産物の中で、エンピリカルの創設者の1人であるラースは、ある唐辛子の味の深さに心を奪われたのです。
ラースが訪れたメキシコの風景
主な原材料である唐辛子「パシーヤミヘートウガラシ」は、⼣焼けのようなダークレッドの色合い、フルーティーさとオアハカのごつごつとした⼤地を反映したような⼟壌味あふれるユニークな⾵味を持っています。それをデンマークの伝統的な紫小麦と有機麦芽から作られた特別なアルコールに漬け込みます。この紫小麦も土っぽいニュアンスを感じさせる要素です。
パシーヤミヘートウガラシ(左)、オロロソ シェリーカスク(右)
パシーヤミヘートウガラシは熟して乾燥してくると自然にスモーキーな香りを漂わせる性質がありますが、製造の過程で天日干しにすることでさらにスモーキーフレーバーが増幅されます。これが「アユーク」のフレーバーの特徴のひとつでもあります。ユニークなのは、最後にオロロソのシェリーカスクで3週間フィニッシュをしている点。これにより味わいを丸くさせる効果があります。
味わいの特徴をひと言でいうと、“ウイスキーとメスカルの中間”。まったく新しいスピリッツなだけに味わいを端的に表現するのは難しいのです。
「THE Plum, I SUPPOSE(ザ・プラム アイサポーズ)」
マリーゴールドの花びらを蒸留すると、梅の皮のタンニンに似るというアイデアこそが、「The Plum, I SUPPOSE」を生み出すきっかけとなりました。
「ザ プラム アイ サポーズ」にはデンマーク産の梅が使われていますが、使用するのはその核の部分のみ。アーモンドに似た香りと味を持つ梅の種の内部にある乾燥させた核(仁)をベースにしています。果皮や果肉は使いません。
梅の核(左)、マリーゴールドの花びら(右)
その代わりに、梅の皮を思わせる香りとタンニンの香りをもたらす蒸溜したマリーゴールド・コンブチャ(マリーゴールドの花を発酵させたドリンク)を合わせることで、梅のニュアンスを感じさせています。
この部分がまさに"The Plum, I Suppose (多分、プラム)" なのです。
日本人には馴染みのある梅酒にも似た味わいで、爽やかな甘さとマジパンを想わせるハイノートがあり、フローラルさを兼ね備えています。
梅の皮を思わせるフローラルな香りとタンニン、梅の実の甘さとマジパンの風味をバランスよく表現しているのが特徴です。