パクルオイス

パクルオイス

パクルオイス マナー蒸留所は、16世紀初頭から高品質の飲料を生産してきたことで有名な、リトアニア北部の蒸留所です。約500年の時を経た2018年の終わりごろ、ウイスキーの輸入販売やバーの経営といったキャリアを持つサルナス・カラリウス氏がこの蒸留所を蘇らせました。

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伝統と革新の融合

地元の伝統と歴史を尊重しながらも、革新を忘れることはありません。かつては薪火を用いた古い蒸留釜で蒸気を生成していましたが、最近では現代の蒸留器を導入し、新旧の技術を融合させた製品開発に取り組んでいます。サルナス氏は「将来は新旧の技術を組み合わせ、さまざまな挑戦を楽しみにしている」と語ります。本格的な銅製タンクを使用し、地元リトアニアの恵みを活かした製造方法で、周囲の森や畑で採れる天然植物のみを使用しています。

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地元の食材と職人技

サルナス氏が地元の食材を選ぶ理由は、「それが最も純粋で香り高く、自然な食材だと信じているから」です。また、「成長を常に見守りながら最適な収穫タイミングを選べる」とも述べています。職人技によって作られる製品は、その味と品質が認められ、リトアニア国内外で多くの賞を受賞しています。原材料のハーブやスパイスを3か月間熟成させることで、製品には特有の深い風味と豊かな香りが生まれ、その品質は確かなものとなります。この熟成プロセスと厳選された原料が、新たなカテゴリーを超えた製品を生み出すこともあります。

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リトアニア共和国の魅力

リトアニアは、バルト三国の一つで、北はラトビア、南はポーランド、東はベラルーシと隣接しています。ヴィリニュス歴史地区は、1994年に世界遺産に登録された魅力あふれる地域であり、中世から現代までの建築物が調和して存在し、ヨーロッパの都市の中でも特に保存状態が良いことで知られています。また、「十字架の丘」はユネスコの無形文化遺産に登録されており、1800年代にリトアニアがロシア帝国の支配下にあった時代に起源を持つ特別な場所です。この地は、独立とカトリック信仰を象徴し、平和への願いを込めたリトアニア人にとっての聖地となっています。