サンペドロ

ボリビア最古のシンガニ「San Pedro Oro」

San Pedro Oroは、「マスカット・オブ・アレキサンドリア」を最低10kg以上使用して作られる蒸留酒で、1550年からボリビア国民に広く愛され続けている伝統的なお酒です。ボリビア最古のメーカーとして、474年以上にわたり同じ場所で蒸留を続け、伝統と歴史を今に伝えています。San Pedroのシンガニは、カマルゴで栽培された高品質なマスカットのみを使用し、伝統的な製法で少量生産されています。グラスに注いだ瞬間、華やかなマスカットとレモンのような爽やかな香りが立ち上り、口に含むと濃縮されたマスカットの旨みが広がります。

歴史が紡いだ至高の蒸留所

San Pedro Oroの蒸留所は、ボリビアで最も古いと言われる蒸留所で、カマルゴという小規模生産者が多く集まる場所に位置しています。ここは、南アメリカ大陸で初めてブドウの木が植えられたチュキサカ州チンティ渓谷にあり、何世代にもわたってブドウ畑の手入れに専念してきたワイン生産者たちの努力が詰まっています。スペイン植民地時代にボリビアに到着した最初の宣教師たちが用いた技術を応用し、今も変わらず大切に作り続けられています。この蒸留所は、粘り強く、慎重に歴史を紡ぎながら、サンペドロ・マルティール畑で最高のシンガニを生み出してきました。

現オーナー カルドナ氏と蒸留所の未来

現オーナーであるカルドナ氏が手に持っているのは、政府から授与された「ボリビア最古の蒸留所」であることを証明する証明書です。カルドナ氏によれば、San Pedroが最も古い蒸留所であり、ここからボリビア中にシンガニが広がったとのことです。タリハよりも標高が高く、日照時間が長いカマルゴは、マスカットの栽培に最適な環境です。カマルゴのマスカットは、その糖度と香りの華やかさから、タリハ産の2倍の価格で市場で取引されています。San Pedroのブドウ畑は全体で68ヘクタールと、大手のシンガニ蒸留所と比べるとかなり小規模ですが、品質を重視し、年間生産量45万本という少量生産体制を維持しています。伝統的な製法を大切にしながら、最高品質のシンガニを作り続けています。